福島県郡山市までの車旅。急ぐ旅でもないので、高速は使わずに行くことに。秋田市から日本海沿いを南下。秋田県をでると山形県東根市方面へ内陸の道を進む。ここから約6時間で目的地に到着するのだが、その間、一度たりとも「街」にでることがなかった。ひたすら山路が続く。田植えが終わった長閑な田園風景の中を走るのは気持ちが良いのだが、同じような風景の中を長時間走っていると、前に進んでいないような奇妙な感覚になってくる。宮城県を通過し、郡山市に入る直前までそういう道が続くため、市内に入り、「街」が現れると一気にハンドルを握る手が緊張で汗ばんでくる。山路から大都会。そのギャップの大きさに慣れるまで一苦労。帰りは高速を使うことにした。今回の旅で、身をもって「東北とは巨大な山の連なり」であることを実感した。