| Vol.1307 2026年1月17日 | 週刊あんばい一本勝負 No.1299 |
| 健診結果に落胆…… | |
1月10日 昨夜6時半ころ家が傾くほど大きな揺れがあった。一瞬だけなので、地震ではなく屋根の雪が大量にすべり落ちたせい、と浮きかけた腰を下ろした。今日の新聞で北秋田の地震が原因だったことが分かった。雪国ではしょっちゅう屋根の落雪の振動で家が大きく揺れる。夜、「時をかけるテレビ」という番組で08年に放映された登山家・山野井夫妻の物語の再放映を観た。暮れに沢木耕太郎と山野井夫妻の対談を読んだばかり。夫婦とも手足のほとんどの指を失いながら、まったくめげることなく、明るく岩壁に挑む姿はかっこいいなあ。今は奥多摩から引っ越し、静岡で自給自足の生活をしながらトレーニングを続けているようだ。沢木の『凍』(新潮文庫)をもう一度読み返したくなった。
1月11日 パジャマの上にダウンのアウター、靴下を履いて寝ている。寒いからだ。厚着をして寝ているので汗をかくからおしっこの回数も減った。厚着と頻尿の関係はもうしばらく人体実験して結果をお知らせしたい。年が明けてから毎日、夜は森繁の「社長シリーズ」を観ている。何回見ても新鮮で面白い。全33作あるので毎日見ても1か月かかる。プライムビデオで1本400円。まったく惜しくない金額だ。 1月12日 写真家の本橋成一さんが亡くなった。享年85。サーカスの団員や上野駅の人々、市場や食肉処理場で働く人々を被写体としてきたカメラマンだ。映画館「ポレポレ東中野」の運営にもかかわっていて、ドキュメンタリーを中心に上映する映画館で、実はビルそのものの所有者が本橋さんだ。数人の友人たちと、映画館の上の住居に伺ったことがあった。写真家や映画監督(「ナージャの村」)として活躍しながら、実生活でも住居の中に映画館をもっている、というのは理想的な生き方である。そんなこんなで尊敬する先輩でもあったのだが、亡くなってもあの映画館は存続してほしいものだ。 1月13日 年が明け、ずっと仕事場に閉じこもり。少し閉塞感で息苦しくなってきたので腕時計の布バンドをピンク色に替えた。知らず知らず左手首に目が行く。そのあまりの場違い感に、そのつど頬がゆるむ。しばらくはこの違和感を身に着けたまま過ごすのも悪くないなあ、という気分だ。自分の暮らしの中に「ピンク」という色が存在したことはない。これもいい経験だ。 1月14日 寒波が続いている。先日の転倒以来、夜の散歩は控え、アイスバーンの日は外に出ない、と決めた。でも2日も経つと我慢が利かなくなる。猛吹雪の中、意を決して外に出た。両手に山用のストックを持ち、手袋も防寒性の高い山用だ。靴もスノーシューを履くとき雪山で使用する長靴で、雪の中を歩いてもポカポカとあったかい。分厚いダウンのアウターをまとい、腕にはウオーキングライト。耳当てのある帽子をかぶり、ほぼ冬の雪山に出かける装いである。転倒すれば寝たっきりになる年周りなのだが、その危険を冒しても外に出たいのだから、どうしようもない。それにしてもアウトドア・グッズがこんなに役に立つなんて、有難い。 1月15日 美味しいお刺身が食べたい。そこで駅前スーパーでお刺身を買って食べたのだが、何かもう一つ、もの足らない。……お酒だ。もうずっと晩酌はノンアルビール、それを不満に思うこともなくなっていたが、ここはぜひとも日本酒が欲しい。純米吟醸の封を切り、冷でいっぱいやる。お刺身が急においしくなった。そうか、これがお酒の力か。日本酒を旨いと思ったのも何年ぶりだろうか。高級化や味の差別化に熱心になればなるほど、逆に日本酒に魅力を感じなくなった。飲んで旨ければいい、酔うだけなら安ウイスキーの水割りで十分だ。食の引き立て役として酒は欠かせないものなのだろう。何年振りかに日本酒を見直してしまった。 1月16日 年1回の人間ドッグ。一番の心配は血圧だったが、やはり懸念通り150台。医師からも降圧剤を飲むよう指導を受ける。血圧同様、もう何度も指摘されている「肥満」もバツ。体重を落とし、塩分を控え、毎日血圧を測ること、というのが医師の診察結果だ。もう逃げ場がなくなった。おとなしく診察に従って降圧剤を飲むほかはなさそうだ。血圧が高くなったのは、この2年ほど。薄々、その原因にも気が付いているのだが、そう簡単に元に戻れそうにない。薬の力を借りるのは本意ではないし、デメリットも気になるが、もうしょうがないか。負けを認めなくては。 (あ)
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